長い歴史を通じて受け継がれてきた「かな文化」
その美しさは今もなお生き続けています。
中でも手作り料紙は、和紙に手作業で1枚1枚ボカシや金銀砂子などを施した豪華な仕上がりとなります。
紙研では独自の製法を確立し、独特の筆触を生み出し、墨の濃淡や渇筆などにこだわり制作しております。
ここでは、基本の工程を紹介させて頂きます。
<目次>
【材料・道具・手順】
<材料>
ニカワ原液 (ニカワ + 水)
ドーサ液 (ニカワ原液 + ミョウバン + 水)
糊 (小麦粉 + 水)
絵の具 (絵の具 + 水又はニカワ液)
胡粉 (胡粉 + ニカワ原液)
素紙 (楮紙・鳥の子紙・雁皮紙・楮雁混合紙等)
<道具>
木枠
バット (大小さまざまな大きさの物)
計量カップ ( 〃 )
刷毛 (塗る用・ハケ目用・ボカシ用・水分を取る用の刷毛等)
絵の具筆
エアーブラシ
ミキサー
量り
箔 (砂子・切箔等)
カッターナイフ
馬楝(バレン)
竹箸
砂子筒 (網目が大小さまざまな大きさの物)
版木 (木版又は樹脂凸版)
お玉
スプーン
タオル
<手順>
① 枠張り(裏ドーサ)をする。
② 表ドーサを塗る。
③ ボカシを入れる。(エアーブラシや刷毛等で色をつける)
④ 胡粉を塗り(具引き)、ハケ目を入れ版木で模様をつける。
⑤ 1回目の仕上げニカワを塗り、砂子や箔をふる。
(仕上げニカワは、乾かして何度か塗る)
⑥ 枠から切り離す。(全懐紙などのサイズにカットする)
ネット掲載品「舞」
№114 全面波(グリーン系) | №122 花唐草(ピンク系) |